<メリット>
①経営者様の生活費を給料として会社の経費にできます。給料として取得すると税金が安くなります。
②家族に給料を支払い、会社の経費にできます。個人事業として家族に給料を支払うには制限があります。
③設立して2年間は消費税がかかりません。
④赤字の繰越が7年間となります。個人事業主は3年間です(個人事業では、自分の生活費が経費にならないので赤字にはなりにくいです)。
⑤減価償却費という経費の計上が任意となります。黒字か赤字を予測して計上するかどうか決めることができます。個人事業では、強制的に計上しなければなりません。
⑥将来、経営者様又はそのご家族に退職金を支払うことができます。退職金は税金が特に優遇されています。
⑦計上できる経費が増えます。経営者様の保険料や乗用車代などです。個人事業の方が制限されています。
⑧一般的にいって、会社の方が個人事業主より、信用度が大きくなるといわれています。
<デメリット>
①設立に費用と手間がかかります。会社をやめる時にも費用と手間がかかります。
②事業用の資金を好き勝手に使うことができません。経営者様と会社はまったく別の存在になります。
③赤字でも税金が発生します。年間約7万円です。
④接待交際費に制限があります。法律の改正で変動することもありますが、現時点では、年間600万円まで、その支払金額の9割まで経費になります。個人事業にこのような制限はありません。
⑤社会保険に加入しなければなりません。その分負担する費用が増えます。人口構造が高齢化する現代において、会社の社会保険料の負担が今後多くなるのは必至といえそうです。